予防接種・ワクチン
について

Vaccinations/Vaccines
予防接種・ワクチンについて

わんちゃん・ねこちゃん
についての予防接種

わんちゃんの予防には、混合ワクチン、狂犬病ワクチン、フィラリア症予防、ノミ・マダニ予防があります。ねこちゃんの予防には、混合ワクチン、フィラリア症予防、ノミ・マダニ予防があります。

ワクチン接種の時期

  • 子犬・子猫の場合

    子犬・子猫の場合

    生まれてすぐの初年度は、しっかりと免疫をつけるため2~3回の接種が必要となります。詳しい接種時期や接種回数などはご相談ください。

  • 成犬・成猫の場合

    成犬・成猫の場合

    子犬・子猫の時にワクチン接種することで得た免疫で、一生病原体から守られるわけではありません。愛犬・愛猫を感染症から守るためにも年1回の定期的なワクチン接種を実施しましょう。~3回の接種が必要となります。詳しい接種時期や接種回数などはご相談ください。

  • 犬の混合ワクチン

    犬の混合ワクチン

    混合ワクチンとは、接種が推奨されている「コアワクチン」とわんちゃんの生活環境に合わせた「ノンコアワクチン」を組み合わせたワクチンです。当院では(6、8、10種)を取り扱っています。~3回の接種が必要となります。詳しい接種時期や接種回数などはご相談ください。

  • 犬のワクチンスケジュール

    犬のワクチンスケジュール

    1回目 生後6~9週齢
    2回目 生後10~12週齢
    3回目 13週齢以降
    3回目以降年1回を目安にワクチン接種を行います。

ワクチンの種類

コアワクチンの毎年接種を推奨しています

「コアワクチン」とは
「コアワクチン」は、世界中で感染が見られる、重度の致死的な感染症に対する接種すべきワクチンのことです。これに対し、「ノンコアワクチン」は、住む地域や状況に応じて接種を選択できるワクチンのことを指します。

6種混合ワクチン
  • 犬ジステンパー
  • 犬パルボウイルス感染症
  • 犬伝染性肝炎
  • 犬伝染性喉頭気管炎
  • 犬パラインフルエンザウイルス感染症
  • 犬コロナウイルス感染症
8種混合ワクチン
6種にレプトスピラ感染症(2種)が追加されます。
10種混合ワクチン
6種にレプトスピラ感染症(4種)が追加されます。
狂犬病ワクチン
狂犬病ワクチンは、わんちゃんだけでなく人間を含むすべての哺乳類に感染する可能性がある致命的なウイルスである狂犬病ウイルスに対するものです。狂犬病にかかっている犬に咬まれることで感染し、発症した場合の死亡率はほぼ100%とされています。
狂犬病ワクチンは1年に1回必ず接種することが日本の法律で義務付けられており、最初の接種は生後3か月頃に行われます。わんちゃんを飼う場合は、責任を持って狂犬病の予防接種を受けさせてください。
当院でも狂犬病ワクチンの接種ができます。

ワクチンについて

フィラリア予防
フィラリア症は蚊に刺されることで感染する寄生虫疾患です。心臓だけでなく、肝臓、腎臓など全血管系に多大な悪影響を及ぼします。咳が出る、息切れ、疲れやすいなどの症状を起こすほか、フィラリアが心臓の弁にからまることで心不全を起こして、死亡する場合があります。
室内で飼われている場合でも、蚊によって感染する可能性は十分にありますので、月に一度は予防薬を飲ませてあげましょう。主にわんちゃんがかかる病気ですが、まれにねこちゃんが感染することもありますので、注意が必要です。なお、投薬の前には、感染有無のチェックをおすすめしています。知らぬ間に感染している場合は、薬を飲ませてしまうと重篤な副作用が起きる場合があります。
ノミ・マダニ 予防
ノミ・マダニは体の表面に寄生する小さな寄生虫で、皮膚炎や貧血などの原因となる場合があり、人間にも寄生する可能性があります。
最近、人間が「重症熱性血小板減少症(SFTS)によって死亡した」という報告が相次いでいますが、これはマダニが媒介して感染する病気です。わんちゃん・ねこちゃんのストレスを軽減させ、飼い主さまとご家族の健康を守るためにも、定期的な予防が肝心です。
抗体検査
2年目以降の混合ワクチンは、年に一度の接種をおすすめします。毎年のワクチンによって免疫を付けていくのが理想です。一方で当院ではペットの体内にワクチンがどれくらい残存しているかがわかる「抗体検査」も行うことができます。
これにより、ワクチンの効果が残っているとわかった場合は、予防接種を延期するという選択も可能です。ねこちゃんの場合は、猫白血病や猫エイズに感染していないかを確認するために行うこともできます。

ワクチン接種までの流れ

  1. 問診、視診

    問診、視診

    当日の体調を飼い主様に問診します。
    元気があるか、食欲があるか、嘔吐や下痢がないか、咳はしてないかを確認します。
    体重を測ったり、全身状態をチェックして健康状況を推察。

  2. 聴診

    聴診

    聴診では心音を確認し、脈拍・心音に問題がないかを確認します。また呼吸数を測ります。

  3. 触診

    触診

    体表リンパ節の腫れはないか、皮膚に湿疹や赤みがないか、各関節に異常はないか、目の異常はないか、耳の異常(外耳炎)はないか、腹部の腫れはないか、口腔内に異常はないかなど全身をチェックします。

  4. ワクチンを接種

    ワクチンを接種

    以上で問題がないと判断した場合、ワクチンを接種します。
    ※高齢の場合や病気の治療中・投薬中の場合、接種を延期または中止する場合があります。